お寺

2017年度 秋季彼岸会

2017.09.24 お寺

9月23日(土)は

11時より『秋季彼岸会法要』を執り行いました。

 

明朝は雨が降っておりましたが、法要が始まる頃には雨も上がり

少し汗ばむ気候となりました。

 

法要後は菊地の知足寺様から

副住職 高田 知徳上人をお迎えして

ご法話をいただきました。

檀信徒の方々も良いお話が聴けたと、

皆様口々に仰っておりました。

高田上人、ありがとうございました。

 

 

秋季彼岸会〜2017〜

 

お彼岸とは?

彼岸は、春分と秋分を中日としてその前後3日間、

菩提 (ぼだい) の種を 蒔 (ま) く日といわれる計一週間にわたる期間をいいます。

この習慣はわが国特有のものとされ、その起源は古く、一説では聖徳太子の頃といわれます。

彼岸の中日には太陽が真東から出て、真西に沈む。太陽の真西に入る様子を見ながら、

阿弥陀さまのまします西方浄土に想いを 馳 (は) せて、自分自身を反省するのにふさわしい日とされている。

 

この「彼岸」とは、もともと 生死流転 (しょうじるてん) する 此岸 (しがん) から

涅槃 (ねはん) の彼岸に到る「 到 (とう) 彼岸」のことで、

到彼岸とは現実の世界(此の迷いの岸)から、理想の世界(彼のさとりの岸)へ渡ることで、

古代インドの原語でパーラミター(波羅蜜多)といいます。

この一週間は、中日の前後3日間に

布施 (ふせ) (めぐみ)・ 持戒 (じかい) (いましめ)・ 忍辱 (にんにく) (しのび)

・ 精進 (しょうじん) (はげみ)・ 禅定 (ぜんじょう) (しずけさ)・ 智慧 (ちえ) (さとり)という

「 六波羅蜜 (ろくはらみつ) 」(六つの正しい行い)をあてはめて実践し、

煩悩 (ぼんのう) の川を渡り、極楽浄土へ生まれかわりたいと願う信仰実践の期間とされています。

 

また浄土宗で 高祖 (こうそ) と仰がれる中国の 善導大師 (ぜんどうたいし) (七世紀・唐の人)は、

太陽が真東から出て真西に沈む春分・秋分の日には、「 日想観 (にっそうかん) 」という 行法 (ぎょうほう) を行い、

その日没の場所を極楽浄土と思ってあこがれの心を起こすべきである、ともお説きになっています。