『3月の言葉』
「露の世は 露の世ながら さりながら」
〜小林一茶のことば〜
この世は露(つゆ)のようにはかないものと
よく知っているが、それでもやはり
いとしい我が子の死はあきらめきれ
ぬものだ。
「露の世」は、はかない世の中・無常の世をあらわします。
これは小林一茶が一歳の娘を亡くした時に詠んだと言われる詠です。
人の命は雨露のように儚いもの。
それは十分頭では理解しているけれど、
そうはいっても、分かってはいても、なかなか現実を受け入れることができません。
この世の無常はよくわかっていても…愛娘の諦めきれぬ思い、一茶の悲痛の叫びが胸を打ちます。