御忌会(ぎょきえ)
2017.01.26 お寺
御忌(ぎょき)とは、もともと天皇や皇后の忌日法要のことでしたが、
大永4年(1524)後柏原(ごかしわばら)天皇から知恩院に対し、
「知恩院は、浄土宗の根本道場であり、宗祖入滅の霊跡であるから、毎年7日間、ここで御忌を勤めよ」という
「大永の御忌鳳詔 (ほうしょう)」を出したことから、以来、法然上人の忌日法要を特に「御忌」と呼ぶようになりました。
この御忌会とは、浄土宗の開祖、法然上人のご命日の法要であります。
法然上人と申しますと、
浄土宗の教えの要である「称名念仏」の教えの真髄が書かれた、遺言の
『一枚起請文(いちまいきしょうもん)』が有名です。
その最後に“建暦二年正月二十三日 大師在御判”とあります。法然上人はこの1月23日にご遺言である
この『一枚起請文』を書きしたためられた二日後、 1212年1月25日にお亡くなりになりました。
来迎院では毎年1月24日に御忌会の法要を行っています。
思い返せば昨年の御忌は熊本では稀に見る大雪でした。
あまり観られない景色ですので、おもわず写真を撮ってしまった記憶があります。
今年は天気にも恵まれ、たくさんのお檀信さまが御忌会の法要に参加してくださいました。
読経のあとは
法然上人の教えについて小沢町 西福寺の御住職を
お迎えして、お説教をいただきました。