お知らせ

お釈迦さまの話 〜その5〜

2018.06.14 お知らせ

今回は久しぶりに、お釈迦さまのお話。

 

以前のブログでも書きましたが、

お釈迦さまは、生老病死(しょうろうびょうし)の四つの苦を憂い、

29歳のときに出家しました。

 

仏教では人生は『苦」であると説きます。

 

苦労・苦悩することの意味で

「四苦八苦(しくはっく)」

という言葉がありますが、

これはもともとは仏教用語です。

 

では四苦と八苦とは・・・

 

1.生まれること

2.老いること

3.病むこと

4.死ぬこと

 

これが四苦。

 

5.愛する人との別れ(愛別離苦 (あいべつりく))

6.嫌いな人とも顔を合わせねばならないこと(怨憎会苦(おんぞうえく))

7.求めても思いどおりに得られないこと(求不得苦(ぐふとくく))

8.人としての肉体・精神があるゆえに生まれる苦しみ(五蘊盛苦(ごうんじょうく))

 

残りの4つを合わせて「四苦八苦」といいます。

 

「人生は苦である」と聞くと、苦しいだけの人生なんて・・・・

と悲観的に考える人も多いと思いますが、

 

お釈迦さまの説いかれた「苦」は、

ただ「苦しい」ということではなく

「思い通りにならない」という意味なんです。

 

「人生」というのは

”自分の思い通りにならないように” 予めセッティングされている・・・、

という考え方なんですね。

 

それをどう克服するのか?

 

仏教では苦の原因を「四諦(したい)」であると説いています。

「四諦(したい)」・・・

普段の生活では聞き慣れない言葉ですが、

 

四諦は4つの真理ともいわれます。

1.苦諦(くたい)・・・この世の全ては「苦」である。

2.集諦(じったい)・・・その「苦」には原因がある。

3.滅諦(めったい)・・・その「苦」を消すことができる。

4.道諦(どうたい)・・・「苦」を消す方法がある。

 

この4つの真理を

・苦(く)

・集(しゅう)

・滅(めつ)

・道(どう)といっています。

 

『人間は常に苦しんでいます

その苦しみには原因があります

原因がなくなれば苦しみは消えます

原因を消すための方法があります』

 

意外にもシンプルな教えではないでしょうか?

 

この「苦」を消し去るための方法とは?

 

この教えについては、次回のブログで書いてみようと思います🙏

 

この4つの真理

「苦集滅道」

世界でも一番有名で、一番読まれている経典といわれている

「般若心経」の中にも出てきますね。

 

今週、16日(土)は毎月恒例の

「写経・写仏会」です。

どうぞお誘い合わせの上ご参加下さい🙏