御忌会(ぎょきえ)
2019.01.27 お寺
1月25日は浄土宗の開祖、法然上人のご命日にあたり
この命日に行う法要を「御忌会(ぎょきえ)」といいます。
建暦 (けんりゃく) 2年(1212)1月25日、御歳80歳、
京都・東山の吉水、現在の総本山知恩院の地でお亡くなりになられました。
当山では毎年1月24日に御忌法要を行なっています。
当日は少し肌寒いものの
天気にも恵まれ青空が広がっておりました。
読経後は法然上人のDVD鑑賞会。
法然上人は
「ただひたすら阿弥陀仏を念じてその名号を称えれば、どんな人でも阿弥陀仏によって
極楽浄土に救い取られる」ということを悟りました。
具体的には一心に「南無阿弥陀仏」と念仏することで、これを「専修念仏(せんじゅねんぶつ)」といいます。
法然上人はどんな身分の人とでも差別なく交わり、教え導いたといわれています。
上は皇族、貴族。他宗の僧侶や源氏、平氏の武士、陰陽師、漁師、遊女、下は盗賊まで、
多くの方が法然上人に出会われてお念仏の教えに喜び、生涯に渡っての念仏行者になられていきました。
一時は念仏を禁止され、僧籍を剥奪されて流罪になりましましたが、
「たとえ死刑になっても専修念仏の教えを曲げるわけにはいかない」という信念で
多くの人々に浄土宗の教えを広め、念仏の信仰者は日を追うごとに増えていったといわれています。
法然上人が亡くなる2日前に書かれたのが、有名な
「一枚起請文(いちまいきしょうもん)」です。
お念仏(称名念仏)の意味、心構え、態度について、とても簡潔に説明されています。
浄土宗の教えの要がここに記されているわけですね。
この「一枚起請文(いちまいきしょうもん)」は当山の写経会でも書くことができます。
ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか?